2棟目は消費税還付が難しくなる理由とは?

消費税還付で意外と多い相談が、

「1棟目で消費税還付ができることを知らなかったので
2棟目はぜひ、消費税還付を受けたい。」

という相談です。

でも1棟目も2棟目も同じ法人で購入するとなると、
消費税還付はとても難しくなります。

またたとえ還付されても、還付額はかなり少額になってしまいます。

それは消費税還付の計算は「課税売上割合」という割合で計算されるからです。

この割合は、総売上のうち消費税が課税される売上がどれほどか?

とうことです。

消費税上、売上には課税売上と非課税売上があります。

そして不動産投資家が購入する物件は住居系がほとんどだと
思いますが、住居の家賃収入は「非課税売上」になるのです。

そうすると、他に駐車場などの課税売上があっても、
非課税売上がメインの収入になりますので、「課税売上割合」
は非常に低くなってしまいます。

例えば、駐車場100万円、住居家賃900万円、総家賃1,000万円だとすると、
課税売上割合は、100万円 ÷ 1,000万円 = 10%となって、
建物の消費税はこの10%しか還付されないことになります。

ですから、既に居住用物件をお持ちの投資家は、消費税還付は難しいのです。

ということは、もっとも可能性の高い方は、
“はじめて物件を購入する法人”です。

だからこそ、不動産投資をすると決めた人は、
を購入する前からの税務戦略が重要になってきます。

何事も準備が大切なんですね!