消費税還付をすると、建物等に対する消費税が税務署から振り込まれます。
では、その還付金は収入になるのでしょうか?
実は、収入になるかどうかは、経理処理によって変わります。
消費税の経理処理方法には、次の2つがあります。
1、税抜き処理
2、税込み処理
1の税抜き処理は、仕訳をするときに、消費税を別立てで処理する方法です。
例えば、1億800万円の建物を購入したのであれば、次のような仕訳になります。
建物 / 預金 1億円
仮払い消費税 / 預金 800万円
そして、決算で次のように処理します。
未収還付消費税 / 仮払い消費税 800万円
この税抜き処理をした場合は、還付金が振り込まれたときに、
収入に計上しなくてもいいんです。
翌期に振り込まれたときの処理。
預金 / 未収還付消費税 800万円
一方、2の税込み処理は、消費税を含めて処理する方法です。
先ほどと同じ建物であれば、次のような仕訳になります。
建物 / 現預金 1億800万円
翌期に振り込まれたときの処理。
預金 / 雑収入 800万円
このようの、消費税還付金は経理処理によって変わりますので覚えておいてくださいね。