最近、相続対策のご相談をいただくことが多くなっています。
はじめに無料面談を行ない、その上で希望される方から、正式なコンサルティングのご依頼をいただきます。
私は税理士ではありませんし、司法書士、行政書士でもありません。
大家(アパートオーナー)からスタートしてコンサルタントになりました。
普通に考えれば、相続対策のサポートは上記のような士業の先生に依頼するのが普通です。
ですが、私のところにはコンスタントにご相談が寄せられますし、自分で言うのも何ですが、ご依頼いただいたクライアントさんには喜んでいただいています。
なぜだろう?と考えてみたのですが、私には多くの士業の先生にはない2つの特徴があり、それが理由なのではないかと考えました。
まず1つ目は、自分が相続を経験していること。
相続を自分ごととして経験していますので、どんなことが当事者であるクライアントさんにとって大変なことなのか?ということがよくわかっています。
そして2つ目は、家族のコミュニケーションを促すことです。
私が相続対策コンサルティングに入るときには、必ずゴール(希望)を設定してもらいます。
・とにかく土地を守りたいのか?
・土地ではなく家(という組織)を守りたいのか?
・お墓の面倒は見てもらいたいのか?
・家業は続けてもらいたいのか?
私がこのようなことを質問すると、ほとんどの方が「そんなことは考えたこともなかった」「そのような話は家族でしてこなかった」と言われます。
しかし、この部分を明確にしていただかないと、相続対策プランにおいて、優先順位をつけることができません。
1つ1つ丁寧に質問し、家族の皆さんの希望を聞き出していきます。
すると最後には、「親がこのようなことを考えていたなんて、今まで知りませんでした」という声をいただき、全員の表情をみると、始めの頃よりも穏やかな表情になっています。
日頃、家族の中で、突っ込んだ話をしていないと、「一体何を考えているんだ?」と疑心暗鬼になってしまいます。
そして、それが進んでいいくと、不仲になってしまい、相続対策もうまくいかなくなってしまいます。
相続対策コンサルタントの仕事は節税だけではありません。
相続関係者各々の考えをゆっくりと聞き出し、相互理解を促し、家族間のコミュニケーションを円滑にする。
こちらの方が節税よりも重要な仕事だと考えています。
この部分が、クライアントさんに喜んでいただけている理由なのではないかと思っています。
相続対策に取り組まれるときは、ぜひ、家族間のコミュニケーションの大切さを理解して取り組んでください。