絶対に消費税還付できない状態とは?
消費税の仕組みは、預かった消費税から、支払った消費税を引くことで、計算します。
例えば、預かった消費税が10万円で、
支払った消費税が7万円なら、差引3万円の消費税を納めることになります。
そして、消費税還付は、預かった消費税よりも、支払った消費税が多い場合に成立します。
預かった消費税が1万円で、支払った消費税が7万円なら、
6万円が戻ってくるということになりますね。
消費税はこの計算方式が原則で、本則課税といいます。
でも、絶対に消費税還付ができない申告方式があります。
それは、簡易課税という申告方式です。
簡易課税は、預かった消費税から、預かった消費税に業種によって
決められたパーセンテージを掛けた分を支払った消費税と考えます。
例えば、預かった消費税が10万円なら、
不動産賃貸業の引けるパーセンテージは40%なので、
4万円を引いた、6万円の消費税を納めることになります。
この計算方式だと、支払った消費税が預かった消費税を超えることがないので、
絶対に消費税還付することができないわけです。