消費税の還付金を利益にしない方法のデメリットとは?
先週は「消費税の還付金を利益にしない方法とは?」というタイトルで、
お伝えしました。
⇒ http://tax.kanae-office.com/2016/08/post_907.html
税抜き処理にすると、還付金を利益として計上しなくてもよいという内容でしたね。
では、この処理のデメリットはあるのでしょうか?
実はこの処理をすると、購入後の毎年の減価償却費が少なくなってしまいます。
1億円の建物を借入で購入した場合の、税込み処理の建物分の仕訳は次のようになります。
建物 1億800万円 / 借入金 1億800万円
一方、税抜き処理の建物分の仕訳は次のようになります。
建物 1億円 / 借入金 1億円
税抜き処理の方が、800万円建物の金額が少ないですよね。
この800万円分が、建物の取得原価を下げるので、
その分、減価償却費が少なくなるんですね。
結局、税込み処理だと、最初に800万円が収入になり、
税抜き処理だと、その後の800万円が経費にできないということになります。